大学における福祉科教育法の課題 :高等学校福祉科教員養成のあり方を考える
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
"平成15年度より,高等学校学習指導要領が改訂され,新教科「福祉」が導入された.これは平成10年7月の教育課程審議会の答申により,高齢化の進展等に伴い,介護福祉士などの福祉に関する人材の養成の必要性に対応するために新設されたものである.これを受け平成13年度より,福祉系大学を中心として高等学校教諭一種免許状「福祉」取得可能な教員養成課程が設置された.しかし,教科「福祉」の教員養成は多くの問題をもったままのスタートであった.その主なものとして,免許を付与するに値する教育内容が十分に盛り込まれていない.全国統一のシラバスがない.高等学校福祉科で望む教員と大学で養成した教員との間にギャップがあるなどである.教科「福祉」の教員免許状は,社会福祉に関する専門的知識(ソーシャルワーク)と,介護に関する知識・技術等(ケアワーク)の両方を指導する力が要求される.しかし,従来の大学教育はソーシャルワーク教育とケアワーク教育とが分離した状態であり,相互関連性は不十分であった.今後は,高等学校の教育内容を盛り込んだ最低基準を示す全国統一のシラバスを作成する必要がある."
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
関連論文
- ドイツの老人介護士養成教育およびその教員養成システムについて
- 大学生の「ボランティア」に対する認識 : 医療福祉を学ぶ大学生を対象とした調査から
- 小・中・高等学校におけるボランティア体験と大学生のボランティア観の関連
- 教員養成におけるボランティア活動の有用性 : 福祉学習サポーターの実践から
- 老人とペットの関わりについて
- 大学における福祉科教育法の課題 :高等学校福祉科教員養成のあり方を考える
- 高校福祉科卒業の介護福祉士の位置