アメリカ合衆国におけるスペシャルエデュケーション関連サービスの展開:音声・言語パソロジストの取り組みを中心に<資料>
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概要
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本稿ではアメリカ合衆国のスペシャルエデュケーションと関連サービスのサービスデリバリーを音声・言語パソロジスト(speech-language pathologist:SLP)の取り組みから検討した.SLPのサービスデリバリーは,音声や言語に障害のある生徒に抽出サービスを提供することが伝統的な手法であるといわれていたが,生徒への直接治療だけではなく教師に対してもサービスを提供している.さらに,通常教育の教室から隔離した個別の教室のみの使用から,通常教育の教室の中で治療や指導を行うといったSLPの活動範囲にも変化がみられた.これはコラボレーションやコンサルテーションとしてサービスデリバリーが試みられていたもので,これらの取り組みは,学校で働くSLPが教師側に働きかけたという経過も見られた.その結果,カリキュラムを重視したサービスデリバリーも行われるようになっていた.このような新たなサービスデリバリーの展開は1990年前後から見受けられる.したがって音声や言語に障害のある生徒は,教師とSLPのコラボレーションにより,多様な関連サービスを学校で受け取るようになっていることが明らかとなった.
- 全国障害者問題研究会の論文
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