仲間たちのくらしをつくる:施設長が語る授産施設の今後
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概要
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あかつき園は開所以来,仲間たちの願いや要求を大切にした話し合いをもとに施設づくりをすすめてきた.そうした営みの中で主体性もはぐくまれてきたと言える.本人・家族ともに加齢化・高齢化がすすみ,施設のハード面でも,支援費制度に移行した中で経済的な面でも,問題に直面している.生活集団の小規模化,居室の個室化,職住分離など生活環境の整備が人権を保障していくための課題であるが,公的責任が曖昧にされる中で,たしかな展望が見出せない状況にある.地域生活への移行は仲間たちの願いであるが,保護者・家族は大きな不安を抱えている.人に値するくらしの保障が施設にあっても地域にあっても担保されなければならない.
- 全国障害者問題研究会の論文