古典にみる〓鍼の臨床的意義について(鍼灸基礎)
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概要
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人類が出現した時から医療は既に存在してと考えられる。しかしそれは動物に見られる個体保持のための原始的本能的行為と何等変わるところがなかったであろう。凝ったところがあれば手をつかって揉んだり,圧したり(按),叩いたり,痺れたところがあれば撫でたり(摩),埃ったり,熱があれば冷やしたり湿布をしたりして苦痛を和らげることを生活の中で経験的に会得していったであろう。そして「古昔以石為鍼。季世以鍼代石。今人又以資鍼刺痛」即ち昔は石を鍼となし,未の代は鍼を石に代え,今の人はやきものの鍼を用いて病を剌すと『本草網目』が言うように,石で作られた鏃とか戈とか即ち,〓のことも意味したと伝えられ,病を剌すことに用いられたようである。『素問・霊枢』などの原典をはじめ多くの古典的文献に記載される「〓石」,「石する」について,その意義と妥当性について, 『素問・霊枢』の記載を中心に比較考案を加えて見たいと思う。
- 関西鍼灸大学の論文
- 1991-04-01
著者
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