第 4 編マウス結核症に於ける INH 及び INH 誘導体の投与方法による治療効果の比較(INH, INH 誘導体及び之を中心とする併用療法に就てのマウスの治療実験)
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概要
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結核マウスの生存日数を指標とする方法によつて, INH及びINH誘導体の治療効果を, 経口投与した場合と皮下注射した場合とについて, INHの投与量を1γ/g, INH誘導体の投与量をINHの分子量比の換算量として検討して次の結果を得た。1)INHは経口投与, 皮下注射の何れに於ても, かなりすぐれた効果がみられるが, INH誘導体の中IHMS, IPN, INHG-Naは経口投与の場合はINHには劣るが有効であるのに反し, 皮下注射の場合にはIHMSに若干の効果が認められたが, IPN, INHG-Naには殆んど効果がみられなかつた。2)Sulfoniazidは経口投与, 皮下注射の何れに於てもINHに比べてかなり劣る治療効果を示し, 投与方法による治療効果の差はみられなかつたが, No.217は経口投与ではINHに匹敵する効果を示した程度であるのに注射ではINHに比べてはるかに勝る効果が観察された。
- 京都大学の論文
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