子どもの虐待防止に関する保育者の意識
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概要
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児童虐待防止等に関する法律が施行され約2年,現場の保育者は,子どもの虐待をどう捉え,どのように相応しているのだろうか。早期発見,関連機関との連携,早期相応等がどの程度周知されているのか,現状と問題点を明らかにすべく,上越市内の保育者を対象とした質問紙調査を実施した。その結果,保育者の多くは,虐待が疑われる場合は相談機関に連絡を取るべきと考えており,相談すべき機関の情報も持っている。しかし,保護者との信頼関係を気遣い,虐待に関しては慎重な対応を心がけていることが明らかになった。また,早期発見については,身体的外傷からは虐待の可能性を考える者も多いが,成長発達や日常生活の様子から虐待を疑うとした者は少ないという結果であった。これらのことから,保育者には,早期発見に関する専門的な知識や早期対応に関する情報が必要であると思われる。そして,子どもの虐待防止のために,保育者は虐待に関する専門性を身につけることが大切であると言えよう。
著者
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