福田平八郎の「装飾画」
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概要
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大分に生まれ京都で活躍した画家福田平八郎(1892〜1974)の芸術の特質を語るとき、常に語られるのがその装飾性である。しかしそれをことさらに強調することは、逆に彼の特質を見えなくさせてしまわないだろうか。本論では彼の描写に見られる"たどたどしさ"に注目することで、そこからひきだされる彼の作品の個性を考えていく。その試みはまた、彼の作品と彼自身がのこした作品に対する言葉との関係性を改めてとらえ直し、絵画と言葉の関係を問い直すものでもある。