岩盤分類の位置づけとその内容についての考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
岩盤分類については,その要素についてISOでの基準化を受けて現在日本でも国内基準を作成するための議論がすすめられている。一方,新たな岩盤分類が外国から導入され,わが国の既往の岩盤分類を再検討する動きもある。このような中で岩盤の分類を建設の流れのなかでどのように位置付け,どう適用すべきかについて,吉中(1993)が示したフローに沿って現存する幾つかの岩盤分類を参照しながら整理し考察した。そして岩盤を材料としての見方で区分する"基本岩盤分類"と目的を持って具体的な構造物の設計,施工につながる"応用岩盤分類"という考え方を示した。さらに,既存資料の活用について,一般化と個別化の観点を入れて考察し指針や規準,設計標準示方書などの位置け,施工に関する内容も加えているトンネル地山分類等の位置づけについても言及した。最後に,基本岩盤分類と応用岩盤分類をつなぐ適切な手法の研究をはじめ,今後の検討課題とその方向について考察した。
- 財団法人深田地質研究所の論文
- 2003-07-20
著者
関連論文
- 22. 岩盤分類の再評価(その6) : 各工種における岩盤分類の整理と岩盤分類策定の考え方の提案(岩盤分類再評価,口頭発表)
- 18. 岩盤分類の再評価(その2) : ダムの岩盤分類の相互比較(物性値データの共有化に向けて)(岩盤分類再評価,口頭発表)
- 岩盤分類の位置づけとその内容についての考察
- 原位置試験による変形係数についての一考察