原位置試験による変形係数についての一考察
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概要
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同一の岩盤に対して異なる種類の原位置試験によって得られる変形係数が互いに異なることは現場においてしばしば経験する。かって筆者らは平板蔵荷試験と孔内蔵荷試験による変形係数の関係について花尚岩における結果を報告したが,今回,堆積岩のデータを若干付け加えて検討した。その結果,地質の違いによってこれら変形係数の関係に違いは見られなかった。そこでこの結果を受けて,堆積岩を基礎岩盤とする実際の構造物について変形係数の分布を考察した。その結果,応力機構の違いと変形係数のひずみ依存性による関係を併せて検討することにより,実際の挙動をより合理的に説明できることを示した。また,この検討過程を通して残された課題に対する今後の視点についても述べる。
- 財団法人深田地質研究所の論文
- 2002-06-28
著者
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