ロドリゴ・ヒル・デ・オンタニョンの建築概要に関する研究 : 塔に関する記述内容の考察

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概要

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本稿はロドリゴ・ビル・デ・オンタニョン(1500-1577)の建築概要に関する研究として,ロドリゴが「建築概要」の中で述べている教会堂に付属する塔について考察を行ったものである。「建築概要」第2章と第4章には,塔の壁体寸法を求める算術,そして塔の比例について文章で解説されている。また「建築概要」の中で描かれている教会堂の平面図には塔を含むものが多く,合計6個の平面図で塔が配置されるベイが確認できる。本稿では,ロドリゴが解説している塔に関する内容の特質をできる限り明らかにすることを目的として,始め文章で説明されている塔に関する内容を検討し,その後各平面図の塔を,塔の比例を中心に分析する。また「建築概要」で多くみられる小規模な教会堂の塔と大聖堂に付属する塔の違いを比較検討するため,計画されていたセゴビア大聖堂の塔を平図面と判明している塔の尺度寸法から分析する。
大同工業大学の論文

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