軟質磁性材料の磁気測定時間による 透磁率値の変化について
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概要
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高性能電磁鋼板および二種類の鉄・ニッケル磁性合金について,さきの保磁力の値についての研究に続き,磁気測定の速さによって起こる透磁率の変化を測定し,考察を行なった。試験片の板厚など断面積が大きくなるに従い,測定時間による見掛け上の初および最大透磁率の変化が大きくなった。見掛け上の初透磁率は保磁力の場合におけると同様に,測定時間の逆数が零になるところで一点に収斂するようになった。これが材料本来の初透磁率になるものと考えられる。しかし,見掛け上の最大透磁率についてはそのようにならなかった。保磁力と初透磁率とは最大透磁率とは異なり,ともに材料構造に依存する特性であることがこの起因になっているものと思われる。
- 大同工業大学の論文
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