公共経済学における安定化政策
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概要
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戦後の資本主義経済の展開において、政策当局によるマクロ経済安定化政策は、景気循環に対してカウンター・サイクリカルな財政・金融政策を行なうことにより、経済活動水準の安定化に重要な役割を果たしてきた。しかしながら、現在、先進諸国は低成長経済へと移行し、成長経済を保証していた諸条件は変化し、経済の安定性を保証してきた経済的諸制度は、各々の分野において再構築を必要としている。本稿は、ケインズ的マクロ経済安定化政策の成立条件を明示し、マクロ経済安定化政策を巡る政策論争を整理したうえで、資本主義経済の制度的再構築が必要とされていることを示し、制度的変化に伴って政策当局の市場経済に対するコミットメントも内生的に変化すると主張する。
- 2000-03-31
著者
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