アメリカ小説に見える『山上の垂訓』からの引用について
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概要
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新訳聖書「マタイによる福音書」中の『山上の垂訓』は、その第5、6、7章にまたがる長いもので、多くの人が文学上の傑作と見做している。その中に現われる有名な聖句のいくつかを引用できない西欧人はまずいない。論争の的となっている聖句の一つ、「だれかが右の頬をうつなら、左の頬も向けよ」というイエスの訓えもここにでてくる。アメリカ小説には、『山上の垂訓』から直接引用しているものが多々ある。この小論では、聖書から直接に引用しているアメリカ小説のリストを挙げておいたが、引用の大部分は『山上の垂訓』からである。70以上の作品をとりあげてみると、多くの著名な作家がここから直接の引用をしている。検討したものの中には、Norman Mailer、Harriet Beecher Stowe、John Irving、William Faulknerなどの作家による作品が含まれている。
- 茨城キリスト教大学の論文
- 2001-00-00
著者
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