対人ケア専門職を目指す学生の心の健康状態
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概要
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介護福祉士、看護師および保育士など対人ケア専門職を目指す学生を対象に、UPIを用いて精神保健面のアンケート調査を行い以下の結果を得た。1.UPI得点状況は、看護専門学校の1回生がもっとも高得点にあり、介護福祉士養成の短大II部でもっとも低かった。平均得点は19.80で、一般的にみてやや高い傾向にあった。他大学における先行研究や報告との比較では、学習環境の未整備、実習前の緊張感などの影響があると得点が高くなると考察された。2.介護福祉士短大のI部(昼間)とII部(夜間)学生では、年齢・社会経験上の差がUPI得点に反映され、I部学生に比較してII部学生は精神保健上安定していると考察できた。3.介護・看護・保育を目指すフレッシュマンの共通点は、「身体かだるい」「気分に波がありすぎる」という設問に対する反応率が高いことであった。その他全般的に「首筋や肩がこる」「いらいらしやすい」「何となく不安」などにも反応率が高く、現代の学生は精神保健上、様々な問題を持ちながら学生生活を送っている様子が伺えた。
- 大阪健康福祉短期大学の論文
- 2003-03-25