あなたと死 : 非医療従事者の死に対する意識調査
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概要
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日常生活で死が身近でない非医療従事者に対し,死への意識・態度を知ることを目的にアンケート調査を行った。その結果,死に関して,全く,あるいは稀にしか考えないと答えた者が60%以上であった。死への意識・態度は,親近者の死や,加齢と共に変化する自己の健康状態によって形成されていた。男性は,仕事や家族に対する責任感から生じる,生への執着が強い為か,死について考える頻度が少なかった。一方,女性は死を受け入れ,自分自身が苦しむだけでなく,周囲が悲しむのを懸念する傾向にあった。非医療従事者は,実際に人間の死を目にする機会が少なくなっているのみならず,死についてほとんど考えていないことから,死に対する準備がなされていない状況であると考えられる。医療従事者は,入院患者,及び家族の多くはこのような状況にあると認識し,援助を行う必要があると考えられる。
- 2003-03-31
著者
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