日本における社会福祉システムの現状と課題
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概要
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わが国では世界の歴史上例をみない早さで人口構造の高齢化が進んでおり、2002年の全人口に占める65歳以上人口の割合は18.5%に達し、平均寿命は、女子が84.73歳、男子が77.76歳の世界最高レベルの長寿国である。このような状況の中で、わが国では1980年代後半から社会福祉システムの改革に取り組んできている。特に、1990年代後半からは、利用者本位の新しい社会福祉システムを構築するための一連の社会福祉基礎構造改革を進めてきており、戦後50年の長きにわたり社会福祉の基本法としての役割を果たしてきた社会福祉事業法を2000年に改正し、名称も新たに社会福祉法と改めた。そこで、本稿では、わが国の少子高齢社会の進行によって、増大化、多様化する福祉需要に総合的に対応するために、1990年代の後半から進めてきた一連の社会福祉基礎構造改革と社会福祉法の成立によって構築された新しい社会福祉システムの現状とわが国の社会福祉行政が今後取り組んでいくべき課題について論じた。
- 長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部の論文
- 2003-03-01
著者
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