中学校選択教科「家庭」の教材開発 : そばからみえる世界
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中学3年生の選択教科「家庭」では,「植物に親しむ」ことをテーマに「梅シロップづくり」「ハーブの栽培」「染色」「そばづくり」「みそづくり」の授業を展開した。本稿はそれらの中の「そばづくり」に関する教材開発の報告とその考察である。ゲストティーチャーとして大久保氏を迎え,30分でできるそば打ちを体験することで,食べるという行為が先人の食方法を引き継ぎ日々の暮らしの中で軌道修正を加えながら営まれていることに気づかせることをねらった。そば打ちで難しいといわれる水回しを簡単に失敗なくできる方法を開発された大久保氏に学ぶことで,生徒はそばについて興味を持ち,家庭で積極的にそば打ちを行うようになった。今後,さらにそばづくりについての指導を充実し,そばについてより理解を深めることができ家庭での生活に活かせる授業を展開したい。
- 広島大学の論文
- 2003-03-28