ピラカンサの分枝に及ぼす生育調整剤の効果について
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概要
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ピラカンサの実生鉢植苗を用い、生育調整剤である、BAとアンシミドールの効果を調査し次のような結果を得た。1.BAの処理によって、1)処理後第2週に、旺盛な側芽の萌芽が生じ、分枝数が多かった。2)萌芽したもののうち、かなり多数は、途中で伸長を停止し、枝にはならなかった。3)樹高は抑制され、秋の伸長低下が早かった。4)樹鉢の充実不良が原因と考えられる、冬季の寒害が認められた。2.アンシミドール処理により、1)処理後4週間、顕著な樹高の伸長抑制がみられた。2)第5週から、伸長は盛んになり、伸長は秋遅くまで継続した。3)最終的には、無処理区との間に、樹高の差はほとんどなかった。4)側芽の発生は多かったが、その伸長に対しては、抑制的であり、とくに旧芽において、その傾向が強くみられた。以上が、その要点であるが、整姿、とくに小さな樹形である、鉢物や盆栽の仕立てにおいて、利用が期待できる。実用化にあたっては、各種の生育調整物質や肥料との組み合わせ等、栽培体系全体の中での位置づけが重要であろう。
- 甲子園短期大学の論文
- 1984-10-10
著者
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