倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論の比較検討(II) : 子どもの1日の生活のあり方
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
障害幼児教育実践を進める方法論上の方向性について示唆を得るために、倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論について、子どもの生活の最も基本的な枠組みである1日の生活のあり方に着目し、検討した。その結果、倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論には、以下の本質的な共通点が見出された。(1)教科や領域等によって切り分けられた生活ではなく、子ども本来の生活の流れを大切にする。(2)外から規制されるのでなく、子どもが生活に、主体的に取り組めることを期待する。(3)中心的活動として、テーマに沿った、目的的でまとまりのある生活を重視する。幼児教育の場で、障害のある子どもの1日の生活を考える上では、以上の点に即して、その子どもに最適な生活を検討する必要があることを述べた。
- 植草学園大学の論文
- 2001-03-30
著者
関連論文
- 子ども主体の教育実践と学習指導要領 : 総合的な学習の時間や個別の指導計画などをめぐって(自主シンポジウム12,日本特殊教育学会第38回大会シンポジウム報告,実践研究特集号)
- 倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論の比較検討(II) : 子どもの1日の生活のあり方
- 倉橋惣三の保育論と知的障害教育における生活中心教育論の共通点・相違点
- 倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論の比較検討(I) : 望ましい障害幼児教育実践の立脚点確認を意図して
- 生活中心教育が追求するQOL : 「学校生活づくり」の理論と手順の検討を通して