倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論の比較検討(I) : 望ましい障害幼児教育実践の立脚点確認を意図して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
幼稚園や保育所などでの障害幼児教育に関して、望ましい方法論を検討する基礎作業として、幼児教育における生活を大切にする思想の源流としての倉橋惣三の幼児教育論、知的障害教育における生活中心教育理論を取り上げ、比較検討を行った。両者の理論の最も基本的な前提となる、生活と教育の関係を概観し、知的障害幼児教育を実践する上での価値観の基盤のありようを検討した。その結果、両者に、子どもの現在の生活の充実・発展を教育の目的とするという共通の基盤が確認された。生活の中での子どもの期待される姿や、あるべき生活の形態ないし特質にも、共通の見解が見出されたが、両理論が対象としてきた子どもの様子(障害の有無)によると考えられる相違も見られた。
- 植草学園大学の論文
- 2000-02-29
著者
関連論文
- 子ども主体の教育実践と学習指導要領 : 総合的な学習の時間や個別の指導計画などをめぐって(自主シンポジウム12,日本特殊教育学会第38回大会シンポジウム報告,実践研究特集号)
- 倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論の比較検討(II) : 子どもの1日の生活のあり方
- 倉橋惣三の保育論と知的障害教育における生活中心教育論の共通点・相違点
- 倉橋惣三の幼児教育論と知的障害教育における生活中心教育論の比較検討(I) : 望ましい障害幼児教育実践の立脚点確認を意図して
- 生活中心教育が追求するQOL : 「学校生活づくり」の理論と手順の検討を通して