西村時彦対楚辞学的貢献 : 兼述中国人心目中的屈原形象
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概要
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本研究は平成14年度秋田大学教育改善推進費の助成を得て行った合作研究「日本亜洲文化研究」の成果である.本論考を成すに当っては大阪大学懐徳堂センターにおける西村時彦蒐集の「楚辞百種」の調査,それを踏まえての崔による秋田大学教育文化学部における学術講演,崔と石川の意見交換等が基本になっている.本論考の主な内容は,一,民俗祭礼に見える屈原の故事.二,士人の心のなかの屈原のイメージ.三,西村時彦の楚辞学に関する貢献,から成っている.三の項目はさらに次のように細分される.すなわち,西村時彦の蒐集した「楚辞百種」のテキストは善本が二十余種に及び,その数量と質は他に並ぶものがないほどである.また西村の楚辞学に関する研究の成果は四種の専著(「楚辞王注考異」一巻,「楚辞纂説」四巻,「屈原賦説」二巻,「楚辞集釈」不分巻)にまとめられており,その考証は精密を極め,規模は絶大である.以上から西村の楚辞学は広く人々の称賛に値するものであることが指摘できる.
著者
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