戦略的提携における知識連鎖と相互浸透
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概要
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近年の技術革新と市場のグローバル化により経営環境が著しく変化したことに対応して,新しい企業行動としての戦略的提携が1980年代後半に登場し,現在も盛んに繰り返されている。この戦略的提携は,従来からの提携あるいはM&Aとも異なり,企業の外部資源を利用し,管理する新しい企業間関係行動である。戦略的提携の目的は,自社に欠落する経営資源の補完という機能的な側面のみならず,組織学習や知識創造を通じて企業革新という自己変革をめざすものである。そこで,本論文では,まず,新しく生成された戦略的提携の概念,目的について検討した後,戦略的提携における重要な役割をもつ知識連鎖に焦点を当て,知識の相互浸透,組織学習,およびそれらを通じての知識創造の過程について考察し,若干の知見を加える。
- 慶應義塾大学の論文
- 1996-04-25
著者
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