L1とL2を使ったインタビューにおいて英語学習者が話しの流れをコントロールする度合い
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概要
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Kikuchi, Todd, Walker & Wong (2002)のインタビューにおける日本人英語学習者の言語行動の先行研究をさらに深く追求するため、関西大学のDual Degree Programで勉強している日本人の英語学習者5人に英語と日本語でインタビューを行ってもらった。先行研究では、インタビュー相手の英語能力によって学習者がインタビューでdirectional controlを維持する度合いが決まるという結論であった。本研究では、英語と日本語でインタビューをする場合のdirectional controlの維持度を比べた。母国語ではdirectional controlを保つのが容易であろうという予想に反して、学習者は英語のインタビューでの方がdirectional controlを維持した。これは学習者が英語においてはインタビュー形式を保とうとするが、日本語においては目上の人に会話のコントロールをゆだねるという文化的理由によるものではないかと思われる。
著者
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菊地 敦子
関西大学外国語教育研究機構
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トッド グレイアム
京都工芸繊維大学:カルフォルエア州立大学
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ヘルマン クリストファー
関西大学
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ジョーンズ デイビッド
関西大学
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デレーニ トマス
関西大学
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ウォーカー K.J.
サンジエゴ校
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