競争下における技術開発の戦略化 : 情報関連企業での環境技術開発の事例をもとに
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概要
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企業の持つ技術は企業の持つ知識(Knowledge)の一形態であり、企業独自の優位性(Firm-specific Advantage, Ownership-specific Advantage)や、他社に対する企業の競争優位(Competitive Advantage)ということができる。従って技術戦略(Strategy on Technology)は、企業の短期的な業績だけでなく長期的な成長を左右するといえる。情報関連企業での環境技術の研究開発事例をもとにして、企業の技術戦略ダイナミズムの検証を試みた。まず、(1)トップダウンによる企業(先駆的環境技術戦略形態)が見られ、(2)先駆的トップの退任後に全社的な取り組みが継続的に行われる企業(全社継続的環境技術戦略形態)になる。一方、(3)先駆的トップがいなくても社会変革に応じた企業間競争の存在下においては同様な企業(全社継続的環境技術戦略形態)が見られる。トップの力が強い先駆的な形態が先行する中で全社継続的な環境技術戦略形態が今後大企業を中心として広がりをみせていくものとみられる。
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