制度体の理論
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概要
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制度は一元的な存在ではなく、制度体、制度的相互行為、ルール、複合的制度のいずれかの形態を持つ多元的な存在である。本稿はこの中でも特に制度体という制度を取り上げ、それに関する理論の基本的な枠組みを構築しようとするものである。本稿で行われる実質的な作業は次の通りである。まず最初に、制度体の存立様態がどのようなものであるのかを明らかにする。次に、従来の制度論による制度体理解と我々による制度体理解の違いを明示する。また、従来の制度論による制度体理解がなぜ不適切なのかを論じる。その上で、制度体の機能に関する説明を行い、最後に制度体がどのようにして生成するのかを示す。
- 三重大学の論文
- 2003-03-25
著者
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