ジフェニルチタノセンを触媒とするヒドロシラン類の脱水素縮合
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概要
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ジフェニルチタノセンはその分解温度以上の温度条件下でヒドロシラン類のケイ素-水素結合を効果的に活性化して脱水素縮合反応をもたらした。ジフェニルシランの反応は1,1,2,2-テトラフェニルジシランを収率72%で与えた。メチルフェニルシランの反応は1,2-ジメチル-1,2-ジフェニルジシランと1,2,3-トリメチル-1,2,3-トリフェニルジシランをそれぞれ14%および32%の収率で与えた。水素捕捉剤としてのシクロオクテン存在下でのメチルフェニルシランの反応は相当するトリシランを88%の収率で与えた。フェニルシランの脱水素縮合は末端に水素原子を有し数平均分子量730,重量平均分子量960のポリ(フェニルシリレン)ポリマーを与え,それはUV最長波長吸収極大を245nm(ε,5.7×10^4)に示した。ヒドロシランの定性的反応性についての傾向は次の順序となった:一級>二級⋙三級ヒドロシラン
- 東海大学の論文
- 1993-03-30
著者
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中野 多一
Department Of Material Science And Technology School Of High-technology For Human Welfare Tokai Univ
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中村 秀久
Department of Chemistry, Faculty of Technology, Gunma University
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中村 秀久
Department Of Chemistry Faculty Of Technology Gunma University
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