エチレン重合触媒工程で発生する廃液スラッジの白色顔料への利用
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概要
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エチレン重合触媒工程で発生するスラッジの白色顔料への利用について試験を行った。Na_2O,A1_2O_3,TiO_2成分を含有するスラッジは,可溶性成分を除去するために水洗を行い,1000℃で焼成した。スラッジは白色顔料に変化したが, TiO_2を25wt%以上含有するスラッジについてはTiO_2成分を補正添加してAl-Freudenbergite系の顔料にした。一方TiO_2の25wt%以下のものはZnOを添加して, Zn-SpinelとRutileの複合顔料にした。Al-freudenbergite系の白色顔料は酸化チタン(Anatase, Rutile)に匹敵する特性を示した。Zn-SpinelとRutileの複合顔料は道路標示用塗料の体質顔料の炭酸カルシウムの一部を代替することにより,合成顔料の保有する高硬度,化学的安定性の性質により,塗料の耐摩耗性,耐候性を向上させることが期待できる。
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