体育授業における持久走の測定 : 心拍数測定装置を用いて
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概要
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本研究では、一般に広く行われている持久走の測定に内在する問題点を明らかにし、その問題解決となるような測定方法を提示する。学校体育で実施されている持久走は記録を重視するあまり,走ることに対する積極的な姿勢を養うには至っていない。本来持久走は,自己の身体状況を正しく把握し,身体機能やその仕組みを理解し,走ることの社会的,文化的意味を考えさせてくれるものである。高岡短期大学では,昭和63年度と平成元年度に持久走の測定に関する試みを実施した。5秒間隔で心拍数を測定・記録し,その結果を学生にフィードバックした。これによって,学生は心拍数に基づいて自分にふさわしい運動のペースや強度を理解し,各個人の心臓の機能を把握し,走ることの大切さを学んだ。持久走は一人一人個別に実施され,走ることに対する積極的な姿勢を感じとる機会を与えた。この試みは、学生にとって学校体育最後となる場面で実施されることにより、生涯スポーツヘのきっかけをつかむという意味で有効な測定方法を示唆するものである。
- 富山大学の論文
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