韓国と台湾の製造業部門別全要素生産性の比較 : 70年代中盤以降の期間を中心に (福島義久教授追悼号)
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概要
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70年代中盤から本格化した韓国の重化学工業化政策は,以前軽工業中心であった韓国の産業構造を重化学工業中心の産業構造へと大きく変貌させた。こうした韓国の急速な重化学工業化は,韓国より10年以上進んだ工業化基盤を持っていながらも重化学工業の育成にそれほど組織的ではなかった台湾と比較するとき一層明らかである。ところが,こうした産業構造の変化を見るだけでは,韓国の重化学工業の外形的な成長がどれほど生産効率の向上を伴いながら達成されたかを知ることはできない。したがって,韓国の重化学工業部門がどれほど効率性を保ちながら成長してきたかをみるため,本稿では,70年代中盤から80年代末までの期間に対して韓国と台湾の製造業部門ごとに供給サイドからの要因分析-全要素生産性(TFP)の推計-を行う。
- 慶應義塾大学の論文
- 1997-10-25
著者
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