カーテンの保温効果の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)名古屋市内に建築された軽量鉄骨系プレハブ住宅の1室で冬期における窓用2重カーテンの保温効果を検討した.2)室は南東に位置する4.5畳の和室,窓は東側および南側にあり窓面積の合計は床面積の約52%に当たる.3)室は平常の生活状態のまま供試し,カーテンの使用状態を,開放したままの場合,17時および18時に閉鎖して翌朝7時に開放した場合の3通りについて1点式サーミスター自記温度計で観測した.4)その結果から18時〜6時区間内の室温上昇率を求め更にそれと同区間内外気温較差との相関関係を検討したところ,カーテン開放時と室温上昇率には相関が認められ,外気温変動に伴なって室温も変動し易い状態であること.閉鎖時は殆ど相関が認められない,即ち室温は変動しにくい状態であり,強いて言えば17時閉鎖の場合は僅少ではあるが逆相関を示す.5)以上のことから冬期のカーテン使用による室内の保温効果は明らかに認められ,日没に接近した時刻に閉鎖するのがより効果的であると判断される.
- 名古屋女子大学の論文
- 1978-03-15
著者
関連論文
- 家政学における住居学の方法について(1.シンポジウム:家政学の総合化・体系化の基礎としての方法論について,セミナー(講演と討論))
- カーテンの保温効果の検討
- 軽量鉄骨系プレハブ住宅の居住性について : II 勤労者世帯の延べ床面積要求水準
- 軽量鉄骨系プレハブ住宅の居住性について : I 名古屋市の場合
- 家政学系大学における住居学教育についての研究