電磁調理器の機能性と経済性について(第2報)
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概要
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前回に引き続き電磁調理器の機能性と経済性を知るため今回は「焼く」,「揚げる」の調理法についての検討を試みた.「焼く」調理は電磁の場合専用のホットプレートを用いて行ったが,ガス,電磁の両者の間で調理時間についてはほとんど差はみられず,燃料費においてやや電磁が大であった.また電磁の場合からたき防止装置の警告に従いたえず加熱調整を行うことは煩わしい.「揚げる」調理においては調理時問,燃料費ともに電磁が大であるが引火性のない点は大きな長所といえる.前回の実験における「沸す」,「煮る」,「蒸す」はすでに述べたように調理時間はガスがやや小であるが大差なく,燃料費はむしろ電磁が安価で熱効率も高かった.今回の実験においても「焼く」場合はほとんど同様の結果を示したが,「揚げる」場合に調理時間,燃料費ともに電磁調理器よりガスこんろに利が認められた.前回にも述べたように電磁調理器は省エネルギーの必要度の高い現在,熱効率が極めて高く,なお,火災,地震に対する安全性が大であり,清潔でその長所は多い.反面高価でありまた重いなどの欠点もある.今後更に研究改良の必要があると思われる.
- 1980-03-31
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