中国文学に見られる「菊」の様相 : 陶淵明を中心として
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概要
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本稿では、「菊」に焦点を当てて中国文学における「菊」の様相を考えてみようと思う。古代中国の人々は花の持つ特質をどのように詩に表現し、己の心を託していたのか。本稿ではこの点をめぐって、陶淵明を中心に陶淵明以前と以後の時期の詩文を通して具体的に考えて見ることにする。そこで、今中国文学における「菊」に対するイメージを「節」(節操の節)「長寿」「隠遁」三つに分けて、陶淵明を中心としてその前後の時期を具体的に整理してみることにするが、陶淵明以前の「菊」については「離騒」を中心に考えて見たいと思う。
- 熊本大学の論文
- 2000-03-20