黄銅鋳塊に於ける二三の欠陥について

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In our country, the rice-bran open mould is used in the manufacture of wroughtbrass, but no reports can be found so far as this mould is concerned. Considering the defects in brass ingots by said mould, due to cooling velocity, burning of bran, found the practical procedures for them. From the relations between macro structure of ingots, true specific gravity, apparent specific gravity, porosity, hardness, and Cu%, tried to detect the defects in practical ingots.銅及び銅合金の圧延用の小型鋳塊の鋳型として古くから用いられて来たものに我国独特のぬか型がある。この型の特長は次の如くである。即ちぬか型に鋳造すると，ぬかの燃焼によるガスが発生して金型の表面に塗油したと同様な状態になる。叉ぬかそれ自体は軟らかいから，例えぬかが鋳塊の表面に附着しても圧延工程に於てそのために皮庇の原因となることはなく，従って金型鋳塊の場合と異なって，面削を省略して加工することも可能である。反面に於ては，鋳造の際型のぬかが燃焼して，恰も周囲を炭火で加熱し乍ら冷却するような状態になって冷却速度が緩漫になり，従って結品粒が粗大化する。このために金型の場合と異なって初期の加工度を余り大きくすることが出来ない。鋳型が開放型であるために，上方から内部に向って著しく柱状晶が発達し，下面から発達した粒状晶と判然とした境界を作ることもあって，この部分に種々の欠陥が集中し易い。叉熔湯が先端に達すと迄に幾分温度が降下し，収縮孔を生じ易く，従って型の長さには一定の限界がある。以上のようにぬか型には種々長所欠点があり，未解決な問題が多く残されている。本稿は「鋳塊の内部欠陥と擬固条件の関連性に関する研究」の一環としてぬか型による黄銅鋳塊に現れる二三の欠陥を取上げて見たものである。

黄銅鋳塊に於ける二三の欠陥について

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