原価規格の導入と変更の研究 : 制度論的パースペクティブに基づく概念化 (笠井昭治教授退任記念号)
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概要
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笠井昭次教授退任記念号本稿の目的は,原価企画の導入と変更の経時的ケース研究に向けて,鍵概念と留意点について検討することである。この目的のために,まずはバーンズとスケイペンス(Burns, J. and Scapens,R.W.,2000. Conceptualizing management accounting change:an institutional framework,Management A ccounting Research,11, pp.3-25) の提唱する制度論的パースペクティブにおける3つの鍵概念(制度,ルール,ルーティン) について,拙著(吉田栄介(2003) 『持続的競争優位をもたらす原価企画能力』中央経済社) の概念的フレームワークに基づき,3つの統合能力(原価企画フローの統合,部門・組織間統合,マルチ・プロジェクトの統合) と設計担当エンジニアの自律性を中心に概念整理をおこなう。続いて,制度化プロセス,管理会計チェンジの3つの分類軸(Burns and Scapens,2000) という視点の意義について考察する。
- 慶應義塾大学の論文
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