<論文>スパン10メートル・アイスシェルのフィールド実験
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概要
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1983-1984の冬季間,スパン10mモデルを用いてアイスシェルの建設施工法とクリープに対する構造安全性についてフィールド実験を行った。建設は(1),雪氷基礎リングの施工,(2)二重平面膜と押さえロープからなる型枠空気膜構造のインフレーション,(3)所定の板厚(スパンの1/100強)となる迄,散雪散水及び凍結硬化の繰り返し作業,(4)デフレートの手順によった。試作後,自重及び雪荷重のもとで,クリープ実験が行われ,変位,温度を測定し,崩壊迄の力学的挙動を検討した。今回の実験で,本建設方法によって基礎的に迅速,簡易且つ低コストでアイスシェル建設が可能であること,一方崩壊日数が約3ヶ月と充分な力学性能を有していることが実証された。これらの結果から,スパン20ー30m級の実大規模のアイスシェル建設が技術的に充分可能であることが示唆された。
- 北海道東海大学の論文
- 1987-03-30