<論文>アイスドームのクリープ崩壊実験
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概要
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1981-1982の冬季間,スパン5mアイスドームのクリープ実験を行った。供試体は立体裁断された一重空気膜(曲率半径3.53m,開角90度の部分球面)構造に雪と水を吹きつけて作られた。試作後の雪氷厚は平均で9.4cm,雪氷比重は約0.85であった。 クリープ実験は,1袋20kgの砂袋により3ton頂点近傍に集中的等分布となる様載荷し,崩壊直前迄の約1ヶ月にわたり,法線方向変位,温度(雪氷,ドーム内,外)を自動測定して行われた。崩壊時間×荷重×クリープ係数で定義される無次元クリープ座屈値を導入し,実験値と古典値(一様外圧を受ける完全球の線形クリープ座屈値)の比率を求めたところ,0.63 : 1となり,既往のスパン60cm,2mモデルの実験値と良く対応した。
- 北海道東海大学の論文
- 1987-03-30