朗読におけるポーズと発話速度 : 「相対ポーズ値」の提唱
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概要
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関説的内容のニュース原稿と,心情的・交話的内容の小学校教材「かさこじぞう」との,二種のテクストを被験者に朗読させ,発話速度と文間のポーズ長を測定した。ポーズ長はどちらも同程度であったが,相対ポーズ値(ポーズ長/一音節時間長)を比較すると,被験者間で4:3の関係が認められた。また,アナウンサーによるニュース朗読や,各地の語り手遠による昔話の語り口を分析した結果,このような相対ポーズ値は,ある程度社会慣習的に制御されていることが明らかになった。国語科音声言語教育においても,教材に応じた朗読の在り方として留意されるべきことを示した。
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