<報文>卵巣摘出したラットにおよぼす女性ホルモンの栄養学的影響 : 食餌摂取量,体重,および生体成分への影響
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概要
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妊娠による肥満促進が,妊娠時に分泌亢進する女性ホルモンの急増に起因するか否かを検討する目的で,妊娠時を想定して卵巣を摘出したラットにE-B(2μg/日)および{E-B (2μg/日)+Prog (5 mg/日)}を筋肉注射によって投与し,食餌摂取,体重増加,体内水分量,脂質量およびタンパク質量の変動を追試し,下記の結果を得た。1) (E-B+Prog)投与は,食餌摂取量,および脂質量を増加させるが,体重増加には,直接関与しない。2) (E-B+Prog)およびE-B投与は,体内水分量およびタンパク質量の増加には,直接関与しない。以上のことから,妊娠により分泌される女性ホルモンは食餌摂取量と生体成分中の脂質量を増加させるが体重増加には,関与しない。またタンパク質量もむしろ減少させるので,妊娠期間中には脂質量の摂取はひかえ目に,タンパク質量の摂取は多い目にする必要がある。
- 1989-03-10
著者
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