<原著論文>中学生の問題行動に関する研究(1) : ライフイベントの頻度と評価のタイプとの関係性について
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概要
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この研究は,中学生を対象に調査を実施し,次のような結論が得られた。(1)ライフイベントの頻度とライフイベントに対する評価とから,ライフイベントの4タイプを得た。(2)『高群』タイプの特徴は,1年生で男子,3人きょうだいの長子である。自分は友だちが多い方とは思わない。イライラの解消には,時間がかかる方である。(3)『普通群』タイプの特徴は,一人親家族か核家族,きょうだいは2人である。自分で,明るく,行動力があり,ものごとを深く考える方だと思っている。不定愁訴の項目はタイプ中最も多い。イライラの解消には,少し時間がかかる方である。(4)『低群』タイプの特徴は,3年生で女子,次子以上である。自分は,明るい方ではないが,その反面落ち着いており,ものごとを深く考える方だと思う。(5)『矛盾群』タイプの特徴は,3世代家族で,1人っ子である。イライラの解消には,時間がかからない。
- 2003-03-31