<原著>生涯教育としてのデス・エデュケーションの必要性 : わが国における死の看取りの変遷をとおして
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概要
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医学の進歩によって, 人の寿命が延びたことは事実であるが, その医学の進歩が脳死と臓器移植など深刻な問題を引き起こしたことも否めない.いかに医学が進歩しても, 人が死ぬ存在である限り, 老病死の問題に直面せざるを得ない.各人にとって, 終末期をどう過ごすかは大きな問題である.そこで, 本稿においては, 生涯教育としてのデス・エデュケーションの必要性について, 死の看取りの変遷をとおして考察した.その結果, デス・エデュケーションが必要となった理由として, 死の看取りに関する重要な変化が二つ考えられた.それは, 次のとおりである.(1)多くの人が, 自宅ではなくて病院で死を迎えるようになったため, 死を目の当たりにすることがほとんどなく, 人は死についてよく知らないまま暮らしている.(2)かつては, 治療は医師に任せきりであったが, 現在では患者が自分の受ける治療について決定するようになってきた,
- 川崎医療福祉大学の論文
- 1999-06-25
著者
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