<資料>カテゴリー・イメージに関する基礎的研究 : 再生法による基礎調査II
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概要
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記憶研究や言語学習の研究において,単語属性の統制は重要なことである。そこで本調査は,その単語属性であるイメージ価について,再生法における出現率をイメージ価として用いた小池(1995)の調査の追跡である。被験者は,5つのカテゴリー名が与えられ,それぞれのカテゴリー名からイメージするものの名前(名詞)を20個ずつ再生して,その再生した単語を再生した順に記録用紙に記載するよう求められた。その結果,「花」のカテゴリーでは245語が再生され,「木」のカテゴリーでは226語が再生され,「魚」のカテゴリーでは173語が再生され,「鳥」のカテゴリーでは136語が再生され,「動物(哺乳類)」のカテゴリーでは122語が再生された。それぞれのカテゴリーにおける平均反応数は「花」が17.5語,「木」が10.0語,「魚」が15.6語,「鳥」が14.6語,「動物」が18.4語と前回に比べていずれも減少していた。これは被験者の語彙力が低下してきているということなのかもしれない。しかし出現率を基本とした出現単語を一覧すると,前回の結果同様に基礎資料として使用可能であることが示唆された。
- 育英短期大学の論文
- 2002-02-01
育英短期大学 | 論文
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