ストレス蛋白質DnaKの機能
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大腸菌の主要な熱ショックタンパク質のDnaKの機能を探るためにdnaK(Ts)変異をもつMT112株から43℃で増殖可能となった復帰株9株を分離した。これらの復帰株について30℃, 40℃および43℃における熱ショックタンパク質GroEL, DnaK, それにLonの合成パターンをしらべ, さらにそれぞれの合成量を求めた。一方すべての株について, 30℃と43℃における増殖曲線を求めた上で, 上記3種の熱ショックタンパク質の合成量との比較検討を行った。その結果, 43℃で増殖できるようになった復帰株ではLonタンパクの合成量の高まりが観察され, Lonタンパク質がDnaKの欠損を補うのに有効であるとの結果を得た。
- 川村学園女子大学の論文