ボードレールの美術批評(3)
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概要
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若くしてロマン派の闘士として文壇に登場した詩人ゴーチエは,「芸術のための芸術」を提唱し,詩と造形芸術との融合を実践し,美術批評に才筆をふるってジャーナリズムの寵児となった。彼の批評は絵画芸術の言語芸術への「転移」の方法を駆使した一種の造形批評であった。ボードレールはゴーチエの詩と批評に負うところが多く,「悪の華」の献辞や「ゴーチエ論」で,詩人・批評家としてのゴーチエを擁護し,感謝の念を表明した。
- 宝塚造形芸術大学の論文
- 1995-03-31