<研究論文>ボードレールの美術批評(5)
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概要
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ボードレールにとっては,《映像芸術への憧憬》は彼の《大きな,唯一の,原初的な情熱》であった。ディドロの「サロン」評,スタンダールの「イタリヤ絵画史」,ゴーチエの「サロン」評などの熟読に加え,彼はドラクロワからロマン派絵画の啓示を受けた。ボードレールの美術批評は近代芸術の《高等美学の教理問答》であり,「悪の花」は近代詩の「詩学」である。本章は詩人・批評家ボードレールの形成の伝記的展望である。
- 宝塚造形芸術大学の論文
- 1997-03-31