<研究論文>秦始皇帝陵 兵馬俑の彫刻家を推考する。
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概要
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秦の始皐帝陵の兵馬俑をはじめて見たのはもう十数年前になろうかと思うが,大阪築城四百年まつりの大阪城内特設会場に於ける中国秦・兵馬俑展であった。その俑の一体一体が等身以上の大きさを誇り,その顔の表情は勿論の事,髷の結い方から履の裏の突起状紋に至る迄の精細な表現方法に驚嘆を禁じ得なかった。しかもそういう俑が八千体もあるという事を知るに及んで卆倒しそうな衝撃を受けたものである。それは立体造形を為す若にとって常識では考えにくい数字だったからである。それ以来,これ程の数の物を誰がどのようにして製作したのであろうかという事を考え続けてきたのであったか,今回その推考を各種の参考文献をも参照して,簡潔にまとめてた。
- 宝塚造形芸術大学の論文
- 1996-03-31