<展望>経済・情報系における情報教育の新展開

概要

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本稿は,私立大学情報教育協会平成4年度特別懇談会(1992年6月27日,東北学院大学泉キャンパス)の「商・経済・経営系学部(学科)の情報教育」での課題提供者としての発題を加筆修正したものである。司会の藤田佳久氏(愛知大学)・池村勉氏(阪南大学)をはじめ,フロアーからの意見をおよせ頂いた松田孝子氏(石巻専修大),富田幸弘氏(独協大),二宮正司氏(大阪経済大),岡田定氏(摂南大),黒葛裕之氏(甲子園大),辻田忠之弘氏(甲南大)に感謝申し上げる。その際,「文系の出身者はコンピュータシステムを設計する側ではなく,設計者を使う側にまわるであろう」という黒葛裕之氏の示唆は貴重であった。また,これに先立つ阪南大学情報処理懇話会(6月16日)での席上,橋本圭司氏(阪南大)は,コンピュータを経済学の理解にどのように役立たせるのかとの観点から,コンピュータの操作だけに学生が一喜一憂してしまう危険性を自己の授業経験から指摘された。話は情報教育を終えた学生を受け入れる企業側の評価に展開した。その際,企業側の期待する学生像として,新熊邦男氏(阪南大)は「相手の言ったことを正確に伝えることのできる新聞記者的な人間」という企業側の考えを紹介された。
1992-07-01