失敗経験による大学生のストレス : 不安の心理学的研究〔その I〕(社会福祉学・児童学・公衆衛生学)

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概要

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• 本実験においては, 失敗ストレスの反応を不安テストで測定する試みがなされた。ストレスは作為的に行われたクラスでの試験の失敗点の呈示によって実験的に作られたものである。それを測定する不安テストはCattellのI.P.A.T. Anxiety ScaleとObjective-analytic anxiety test batteryの内の3つのテストである。被験者は85名のイリノイ大学学生で, 成功, 失敗, コントロールの3群にわけられ, 成功, 失敗の両群には学課試験を行い, それについての成功点, 失敗点を呈示, 反応を不安テストで測定した。次に第二の問題として, 平常の不安レベルの高低により各グループを2群に分け, ストレス場面に対する反応の差を検討した。以上二つの課題の結果は, (1)ストレス前の不安点と学校平均成績にアジヤストした共分散分析の結果では, I.P.A.T. Anxiety Scaleにおいて危険率10%レベルで有意差があった。しかし他のテストにおいては有意差が見られなかった。(2)第2の問題では4テスト全部にわたる一定した傾向は見られなかった。

• 1958-10-30

著者

• 対馬 ゆき子

  西山短大

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