冬作物の種類と水稻收量との関係について
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概要
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本実験は昭和26∿27年, 農家一般の慣行に近似の条件を以つて, 小麦, 大麦, 菜種及び蚕豆等と其の後作水稲収量との関係を知るために実施した。実験成績を見るに水稲の収量比率は次の通りであつた。大麦跡100 小麦跡94 菜種跡104 蚕豆跡101 上記結果より見ると, 本実験の如き条件による栽培法においては, 之等冬作物の後作水稲の収量差は, 従来一般に考えられていたよりも遙かに僅少である。以上の理由に依り, 経営面積小なる農家においては, 水田冬作物の種類は, 稻作収量よりも寧ろ冬作物と農家経済との関係に依つて決定すべきものであると思う。
- 京都府立大学の論文
- 1953-09-01
著者
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