T君のこと(1)
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概要
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ある日の一つの出来事を通して,これまでのかかわりで大切にしてきたことを振り返りながら,子どもの思いをどのように受け止めたのかを,まとめてみました。「T君が怒った」ことを丁寧に振り返り,私の伝え方のまずさを反省するとともに,こちらからの働きかけに対してスムーズに対応していると思われるときほど,子どもたちの我慢強さに甘えて,無理強いをしていないか,力に頼るようなかかわりをしていないかと,考えなければいけないということを改めて思いました。自分の気持ちを調整しながら,まわりの人に働きかけている彼は,本当にすてきだと思います。もう少しで彼は中学校を卒業していきますが,この出来事をとおして学んだことを大切にし,彼の思いに応えていけるようなかかわりを続けていきたいと思います。
- 北海道教育大学の論文
- 1998-02-10