中学校特殊学級における個別教育計画作成に関する一考察 : 自閉的傾向児の事例を通して
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概要
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個別教育計画(IEP)は家庭・学校・地域それぞれの環境での親のニーズを基盤としながら,誰が指導にあたるか,何を指導すべきかということを整理し,親・教師のなすべきことが明確にされ指導がおこなわれる。本報告は中学校特殊学級の自閉的傾向児をとりあげIEPの流れに沿いながら,指導目標を立案することと一部の指導を試みたものである。その結果,子どもの実態を把握するために,そして学校外において必要な指導を行うためには指導計画づくりからの親の参加が望ましいこと,教師が個のニーズを満たすという視点を持つことによって,学校は子どもの力を充分に伸ばす場になり変わり得ることが示された。また,入学前の資料の入手と担当者とのミーティングなどの連携について,IEPの継続についての課題も残された。
- 1997-02-07